「ラザロ」第12話では、大統領令によりNSAが軍部に強制捜査を行うという、シリーズ最大級の緊迫シーンが描かれています。
NSAのアベルは、アメリカ軍情報部に囚われたハーシュ救出のため、大統領に直談判し、命をかけた覚悟を見せます。
本記事では「ラザロ 第12話」の核心ポイントである大統領令、軍内部の抗争、アベルたちの決断と緊迫した国家情勢を丁寧に解説します。
- アベルが大統領に直談判した理由とその覚悟
- ヘイズとシュナイダーの対立による軍部の崩壊劇
- 多重人格「HQ」の正体と物語の核心への接続
大統領令による軍部への強制捜査発令が持つ意味
「ラザロ」第12話で最も衝撃的だったのは、大統領が自らの権限で陸軍情報部への強制捜査を命じた点です。
これは、政府内部の分裂を象徴する出来事であり、アメリカ国内における文民統制の崩壊を意味する重大なシーンでした。
本節では、なぜ大統領がそのような極端な決断を下したのか、その背景と意味を丁寧に読み解いていきます。
NSAと陸軍情報部の対立点とは?
NSA(国家安全保障局)と陸軍情報部(MID)の対立は、単なる官庁間の権力争いではありません。
MIDがハーシュを秘密裏に拘束し、尋問を行っていたことが発端であり、それを知ったNSAのアベルが強く反発したのです。
彼は法の支配を盾に、軍による独断専行を「民主主義への反逆」と断じました。
大統領が命じた強制捜査のリアリティと複雑さ
NSAの主張を受けて、大統領は病床から「軍部への捜査」を命じるという異例の措置を取ります。
この大統領令の発令は、現実のアメリカ政治においても憲法上の極めて稀な権限行使であり、緊張感が一気に高まりました。
特に注目すべきは、軍に対する内政介入という点で、これは実質的に「内戦の前触れ」とも言える状況です。
軍の反応と国民への影響
命令を受けたNSAが軍施設へ踏み込んだ際、一部の兵士は命令を拒否し、武装衝突寸前まで発展しました。
このようなシーンは、ドラマ内にとどまらず、視聴者に「もし現実にこうなったら?」という強い疑問を投げかけます。
文民による軍の統制が失われたとき、国家はどうなるのか――その問いが作品全体に響き渡っています。
アベルの覚悟:ハーシュ救出の背景と直談判

物語の中盤、大統領とNSAアベルの直接対話が描かれる場面は、「ラザロ」第12話の核心のひとつです。
大統領令を引き出すという大胆な作戦に踏み込んだアベルの行動は、彼の揺るぎない信念と、国家を内側から蝕む闇に対する決意を示しています。
ここでは、アベルの覚悟とその決断に至るまでの過程を解説していきます。
入院中大統領への省察と危機感の訴え
冒頭、大統領の病室を訪れたアベルは、久々の再会に言葉を交わす中で、「お願いが2つある」と切り出します。
1つ目は、NSAによる陸軍情報部への強制捜査の許可。本来ならあり得ない申し出に対し、大統領も「聞いたことない」と驚きます。
しかしアベルは、「例外はひとつ、大統領令です」と冷静に説き、法の枠を最大限に活用して正義を貫こうとする姿勢を見せます。
「最後の仕事かもしれない」――大統領の決断の重み
大統領はアベルの訴えを聞き入れ、「もしかしたらこれが私の最後の仕事になるかもしれない」と静かに決断します。
この言葉に込められた意味は重く、国家のトップが自らのキャリアと命を賭けて行使する決断であることを示しています。
また、大統領の目に異常が現れる描写からは、ハプナの副作用が彼女にも影響していることが暗示され、国家そのものの不安定さが表現されています。
捜査決行!命を賭けたハーシュ奪還作戦
発令された大統領令を手に、アベルは陸軍情報保全コマンドへと踏み込んでいきます。
彼の目的は、違法に拘束されたハーシュの救出と、証拠隠滅を図るシュナイダーの逮捕です。
しかし現地では、すでにヘイズ大尉が殺され、シュナイダーがそれを「反逆未遂」と偽装している緊迫の状況。
アベルは交渉を試みますが、シュナイダーの態度は終始挑発的で、全面戦争寸前の対立がそこに生まれていました。
シュナイダー、ヘイズら軍部内部の抗争劇
「ラザロ」第12話では、国家の情報機関と軍部の対立だけでなく、陸軍内部における権力闘争も浮き彫りになります。
陸軍情報保全コマンドのシュナイダーとヘイズ大尉が対峙する場面は、単なる意見の相違ではなく、命を賭けた思想のぶつかり合いでした。
本節では、その背景と衝撃の展開を整理して解説します。
ヘイズ大尉の正義感とシュナイダーの策略
ヘイズ大尉は、スキナー捜索の任務を越えて、パキスタンへの越境派兵や、ハーシュ拘束の不正行為に危機感を覚えていました。
彼はシュナイダーに対して、「ここまで来たら、もう取り返しがつかない」と忠告します。
しかし、シュナイダーはすでに「戦争だ」と断言し、ラザロの存在を敵対組織と断定。
合理と正義の境界を越え、軍の暴走が始まっていたのです。
ハーシュ人質、生死の攻防と兵士たちへの影響
事態が急変するのは、ヘイズがシュナイダーの違法行為を上官に報告しようとした時でした。
突如、銃声が鳴り響き、ヘイズ大尉は撃たれて死亡します。
その直後、シュナイダーは部下に対して、「ヘイズが反逆を企てた」と虚偽の説明を行います。
この冷酷な策略によって、兵士たちは戸惑いながらも命令に従うしかなくなり、現場は事実の封印と隠蔽に向かって動き始めるのです。
HQの正体露呈と不安定な精神構造
さらに混乱を加速させたのは、暗殺者HQの異常行動でした。
電話越しに暴走するHQは、シュナイダーとヘイズの制止を無視し、「あの男を殺す」と宣言。
その後、「俺は誰だ…?」という自問とともに苦悶し、精神的に崩壊しかけている様子が描かれました。
このシーンは、多重人格の伏線として機能し、物語の根幹へとつながる重要な瞬間でもあります。
国家崩壊の危機?「内戦前夜」の緊張感

第12話では、アベル率いるNSAと陸軍情報部が真っ向から衝突し、国家内部での武力対立の可能性が示唆されます。
それはもはや個人の対立ではなく、国家統治構造そのものの崩壊を意味する重大な転換点でした。
ここでは「内戦前夜」とも呼べる緊迫状態の構造とその深層を掘り下げます。
NSA vs 軍部、それぞれの正義と目的のぶつかり合い
アベルは、法と民主主義に基づいて違法な拘束と殺害未遂を正そうとする一方、シュナイダーは「国家の機密を守るための戦い」として暴走します。
この対立は、正義と正義の衝突という構図に発展し、どちらの行動にも一理あるからこそ視聴者を悩ませるものです。
とりわけ、軍が自らの判断で兵力を動かし、内部抗争を正当化する描写は、現実の国家安全保障にも通じる恐ろしさがあります。
国家統治システムの崩壊ラインと国民への影響予想
このまま進めば、アメリカ国家機構は「文民統制の崩壊」という深刻な危機に突入します。
大統領令によって一時的にはNSAに軍部捜査権が与えられましたが、それを拒否すれば軍の独立化、すなわち事実上のクーデターとなりかねません。
その場合、メディアや市民がどう反応するのか、国家の信用はどうなるのかといった社会的連鎖まで含めて、状況は極めて深刻です。
アベルの突入は「引き返せない一線」
シュナイダーの「ハーシュなど来ていない」「我々と全面戦争をする気か?」という言葉からも明らかなように、軍部は交渉の余地すら持たない姿勢を貫いています。
それに対しアベルは、銃を手に堂々と「出さないなら、こっちから行くぜ」と宣言。
法のために戦うという決意は、国家秩序に命をかける姿勢を象徴しています。
ラザロの真実が見えた――多重人格=HQの衝撃
第12話の終盤では、謎に包まれていた暗殺者HQの正体に、視聴者が凍りつくような事実が明かされます。
これまで裏で暗躍していた存在が、「自分が誰かわからない」と苦悶する姿を見せたことで、物語の核心が大きく動きました。
この章では、HQというキャラクターの本質と、その意味をひも解いていきます。
双竜(HQ)=スリア? ネーミングと人格の裏側
通話中に突如「俺は……誰だ?」と叫ぶHQの姿は、多重人格という衝撃の事実を初めて視聴者に突きつけます。
この描写は、過去に散りばめられてきた伏線――謎の名前「双竜」、実態の不明確な任務遂行――と強く結びつきます。
彼が暗殺者であると同時に、誰かの被験者・人格分裂体である可能性を示唆しているのです。
シュナイダーとの歯止めなき関係の崩壊
シュナイダーとHQの通話では、もはや信頼関係が完全に破綻していることが明らかになります。
シュナイダーが「説明してもらおうか」と詰め寄るも、HQは「もう依頼など関係ない」と断言し、制御不能な状況に突入。
これは、シュナイダー自身の計画が“手駒”に裏切られる皮肉でもあり、物語の因果が表面化した瞬間です。
クリスやエレリナ、リンとの絡みから見える人物像
これまでのエピソードでHQと接触してきたキャラクターたち――クリス、エレリナ、リン――の言動を振り返ると、彼らの表情や反応に「不安定な何か」への警戒があったことが思い出されます。
第12話で初めて明かされた多重人格の要素は、これらの違和感を一気に回収する形となり、視聴者の中でひとつの仮説が確信へと変わったのではないでしょうか。
ラザロ計画とハプナ投与による精神操作、そしてその失敗例としてのHQ――この存在は今後のストーリー展開における鍵となることは間違いありません。
🌸らけるまの感想

アニメ・漫画が大好きな考察女子🎀
毎週日曜はラザロで魂持ってかれてます…🌀
第12話…正直、息するの忘れるくらい緊張した…😣
アベルさんが大統領に直談判するシーン、静かだけどすごく熱くて、涙ぐんじゃった…🥺
そしてヘイズさんが…うぅ、あの人ほんと誠実だったからショックすぎる😭
シュナイダーの冷酷さとか、HQの「俺は誰だ?」って叫びとか、心がバラバラにされるような展開が止まらないの💔
ラザロって単なるスパイアクションじゃなくて、人間の精神や国家の矛盾まで描くからほんと深い…!
次回どうなっちゃうの!?ってもう1週間耐えられない~💥
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まとめ:「ラザロ 第12話」で描かれる国家と個人の分岐点
「ラザロ」第12話は、物語全体のターニングポイントとなる回でした。
国家機関の暴走、大統領令による緊急介入、そして多重人格という人間の内部崩壊まで、極めて重層的なテーマが交錯しています。
この回で描かれたのは、単なるアクションやサスペンスではなく、国家の機能と個人の倫理が交わる「現代の戦場」そのものでした。
アベルの決断は、「正義とは何か」「命をかけて守る価値とは何か」を視聴者に問いかけます。
また、大統領の苦渋の選択や、ヘイズの死、HQの自己喪失など、個人の生死が国家判断の延長線上にあるという現実も浮き彫りになりました。
次回以降、アベルたちは真の敵にたどり着けるのか?
「ラザロ計画」の全貌と、そこに潜む人為的な災厄の真実が明かされていく展開に、より一層注目が集まります。
国家と個人が交差する物語は、いよいよクライマックスへと加速していきます。
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- アベルが命を懸けてハーシュ奪還を決意
- ヘイズとシュナイダーの権力抗争が勃発
- シュナイダーによりヘイズが暗殺される
- 軍内部での情報操作と隠蔽が進行
- HQが暴走、「自分は誰か」と苦悶する姿
- 多重人格の伏線が明らかに
- アベルと軍部の対立が内戦寸前の緊迫感へ
- 国家の崩壊危機と個人の正義が交差する回
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