『SPY×FAMILY』の公式サイトにて公開されたMISSION:40「■■■■の記憶Ⅱ」。本話では、これまで謎に包まれていた主人公 ロイド・フォージャー（コードネーム“トワイライト”）の少年期がついに描かれ、戦争によって引き裂かれた過去と彼が名を偽って戦場へ身を投じた理由が明らかになります。
空爆で街が壊滅し、家族と離散したロイドが軍に入隊し、ある夜出会ったオスタニア兵とのやりとりをきっかけに、“本名”や“偽装”としての身分が浮上。スパイとしてだけでなく、一人の少年・青年としての「奪われた日常」が切り取られています。
この記事では、MISSION:40 のあらすじを踏まえつつ、ロイドの過去の核心に迫るポイントを見出しごとに整理します。戦争の真相と彼の本名、そしてそれが今の“フォージャー家”やスパイ活動にどう影響しているのか――その全貌に迫ります。
- ロイド・フォージャーの少年時代と壮絶な戦争体験
- 本名や身分を偽って軍に入隊した理由
- 敵国オスタニア兵との出会いで揺らぐロイドの信念
- スパイになるきっかけと諜報員としての覚悟
- 過去の出来事が現在のフォージャー家に与える影響
📺 基本情報
- 作品タイトル：SPY×FAMILY
- 放送日：2025年10月18日（土）23：00
- 放送局・配信：テレ東系列ほか、ABEMA、U-NEXT、DMMTVなど
- キャスト：ロイド・フォージャー（江口拓也）/アーニャ・フォージャー （種﨑敦美）/ヨル・フォージャー（早見沙織）/ボンド・フォージャー （松田健一郎）/フランキー・フランクリン（吉野裕行）/シルヴィア・シャーウッド（甲斐田裕子）
📖 MISSION:40「■■■■の記憶Ⅱ」あらすじ
目を覚ますと、空爆によって街は荒れ果て戦場と化していた。そのまま家族と離れ離れになった■■■■は、青年になり軍に入隊。銃を手に戦場に立つ日々だったが、ある夜、オスタニア兵のフランキーと出会い……。
※本記事のあらすじは『SPY×FAMILY』公式サイトより引用しています。
出典：『SPY×FAMILY』公式サイト
ロイドが軍に入るまで：荒廃した故郷と“奪われた日常”
この章では、ロイドがなぜ軍に入ることになったのか、その背景にある戦争の悲劇と少年期の体験を振り返ります。
彼が「トワイライト」となるまでの物語の原点とも言える過去が、今作でついに描かれました。
家族との別れ、嘘をついた自分への後悔、奪われた日常――その全てが彼の今に繋がっています。
空爆で崩れた街と少年ロイドの目覚め
ある日突然、ロイドの暮らす街に空爆が襲いかかります。
意識を失った少年ロイドが目を覚ました時、街はすでに破壊され、かつての生活は跡形もなく消えていました。
周囲の大人たちの叫び声と、逃げ惑う人々の中で、彼はようやく戦争が「現実のもの」だと理解し始めます。
学校やお祭りといった日常の楽しみを奪われた彼は、「戦争は起きない」と言っていた大人たちを「嘘つき」だと感じ、自身の中にある罪悪感と戦うことになります。
家族との分断、そして戦場へ――銃を手にした理由
避難途中で父親と再会することは叶わず、やがて母親とも離れ離れになってしまったロイド。
少年期のトラウマと孤独の中で成長した彼は、生き延びるために軍へ入隊する決断をします。
「奪われたものが多すぎた」「好きなものがなくなった」――その怒りと悲しみが、銃を手にする十分な理由になったのです。
徴兵申請の際、彼は「Lorand Sooofy（ローランド・スプーフィー）」という偽名を使い、戸籍も戦火で失ったと偽って18歳として軍に加わります。
本当の名前を捨て、身分を偽り、戦場へ赴くという選択は、幼い日の無力さと悲しみが導いたものでした。
こうして、彼は“誰でもない誰か”として、世界の憎しみの渦に身を投じていくのです。
出会いが引き起こす転機：オスタニア兵との邂逅と疑念
過酷な戦場の日々を送っていたロイドに、ある夜訪れた“敵”との邂逅。
それは、ただの一兵卒ではなく、物事を見つめる目を持ったオスタニア兵・フランキーとの出会いでした。
この出会いが、ロイドにとって“戦争の意味”を揺さぶる大きな転機となります。
脱走したオスタニア兵フランキー登場――“敵”の人間味
山中で遭遇した男――それが後の情報屋となるフランキーでした。
彼は脱走兵であり、武器も持たず、ただ食べ物を求めてさまよう姿を見せます。
ロイドは初め、彼に銃を向けますが、フランキーの人間味に触れたことで、初めて“敵”がただの悪ではないことに気づきます。
「一度も女と付き合ったことがないまま死にたくない」と泣きじゃくる姿に、不覚にもタバコを分け与える――この行動は、ロイドの心の奥底に残っていた“共感”の感情が動いた瞬間だったのです。
プロパガンダと現実の隔たり――戦争の“はじまり”はどこに？
フランキーとの会話で、ロイドはさらに深く考えさせられます。
オスタニアでは「最初の爆撃は西の自作自演だった」と教えられており、西側とは真逆の認識があることを知るのです。
「どちらが悪か」の答えは、立場によってまるで違うものになるという現実。
それでもロイドは、自分の大切な人々を失った事実を突きつけながら叫びます。
「あの爆撃で友達が死んだ、それが俺にとっての真実だ」と。
しかしフランキーは言います。「お互い様だ」と――。
このやり取りは、戦争がどれほど主観に満ち、真実が曖昧になっていくのかを痛烈に描いています。
ロイドにとってフランキーとの出会いは、“正義”と“悪”の二元論から脱する大きな第一歩だったのです。
本名の暴露と新たな任務：ロイドの偽装と諜報員としての覚悟
この章では、ロイドが本名を捨て、スパイとしての人生を歩むきっかけが描かれます。
軍人として戦い続けた日々の中で、再び旧友と再会したことが彼の過去を“暴いて”しまうのです。
スプーフィー軍曹ではない「本当の名前」が、ついに明かされます。
「Lorand Sooofy／Luwen出身」――偽名が語る過去の断片
徴兵時に名乗った「ローランド・スプーフィー」は、実際には既に死亡していた同郷の青年の名前でした。
ロイドはその身分を借りて戦場に身を投じ、正式な軍籍と任務を得ます。
しかし、かつて一緒に戦争ごっこをしていた仲間たちとの偶然の再会で、彼が「本物のローランドではない」ことが露見してしまいます。
そこに現れたのが、陸軍情報部の男。
彼はロイドの偽装をすべて見抜いた上で、「諜報員として我々に力を貸せ」とスカウトしてきます。
“スパイにならなければ軍法会議にかける”という強制的な勧誘ではありましたが、その提案はロイドの運命を大きく変える転機となりました。
国家の影となる選択――“武器”から“情報”へと歩む道
ロイドは指定された南駅に私服で現れ、かつての軍人としての装いと名をすべて燃やされます。
そして告げられた言葉――「お前は今日からその名も地位もすべて捨て、国家のための“影”となれ」。
新たな上官・シャーウッドの登場により、彼の“スパイとしての訓練”が始まることが示唆されます。
このときロイドは、「国家のため」「戦争の勝利のため」といった動機には興味を持っていませんでした。
ただ、どこかで何かを失った過去にけじめをつけるかのように、静かに“スパイ”としての道を歩き始めます。
「理由なんてない」――その言葉の裏には、深い喪失と虚無が潜んでいるのです。
🌸 らけるまのひとこと感想
アニメ・漫画が大好きな考察女子🎀
今回はもう、とにかくロイドの過去の真実が明かされるシーンが胸に刺さりました…！
戦争によって大切なものをすべて失い、それでも前を向いて“誰か”のために戦う彼の姿に、涙が止まりませんでした💧
フランキーとの出会いで揺らぐロイドの心や、旧友たちとの再会、そして本名にまつわるくだり…どのシーンも濃密で、一瞬たりとも目が離せなかったです！
それにしても、本名が“■■■■”って…！気になりすぎて夜しか眠れない～！！（笑）
最後のアーニャとのやりとりには癒されましたね〜💕 あんなに壮絶な過去を背負っているのに、今のロイドは「父」としてちゃんと笑ってる……そこがもう尊すぎる…！
次回のMISSION:41「スキャンダルの裏側」もすっごく気になります！！また一緒に語りましょうね💓
まとめ：MISSION:40が示すロイドの“現在”との繋がり
本エピソード「MISSION:40」は、ロイド・フォージャーという人物の核心に迫る重要な回となりました。
彼の過去と現在、そして「スパイとしての使命」と「家族としての日常」が交差する様子が丁寧に描かれています。
物語の大きな転換点であり、今後の展開に深みをもたらす重要な一話でした。
過去の傷は今の家族と任務にどう影響しているのか
幼少期に家族を失い、“戦争は起きない”という嘘に傷ついた少年時代のロイド。
その傷は癒えることなく、今なお彼の中で渦巻いています。
しかし現在、彼は「フォージャー家」の父として、アーニャやヨル、ボンドたちと共に温かい日々を送ろうとしている。
ソファでうなされて目覚めたロイドに、アーニャがそっと頭をなでて「よしよし」と言う場面は、過去と現在が交差する象徴的なシーンでした。
彼の抱える痛みは消えないかもしれませんが、それでも“今の居場所”が癒しになる可能性を示しています。
偽りの名前の意味、そしてこれからの展開予想
「誰も覚えていない名前だった」と語るロイドは、本名を捨て、自ら“偽り”を選んできました。
しかし、その偽りの中で生まれた「フォージャー家」という家族には、嘘だけではない“本物の絆”が芽生え始めています。
この回を経て、視聴者は「スパイ＝嘘つき」である彼が、どのように“真実のための嘘”を選んでいくのかを見届ける準備ができたとも言えるでしょう。
次回、MISSION:41「スキャンダルの裏側 インペリアル・スカラーへの道」では、アーニャの学園生活とプランBが再び動き出します。
しかしその裏側には、ロイドの積み重ねてきた“情報”と“決意”があることを忘れてはなりません。
- 『SPY×FAMILY』MISSION:40では、ロイドの過去と戦争の真実が描かれた
- 少年時代の喪失と痛みが、彼のスパイとしての決意に繋がっていた
- “敵”であるフランキーとの出会いが、ロイドに疑問と揺らぎをもたらした
- 本名の暴露と諜報任務への誘いが、人生の大きな転機となった
- 今のフォージャー家の“平穏”は、ロイドの過去の傷の上に築かれている
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