『ラザロ』第3話「LONG WAY FROM HOME」感想|らけるまが注目した“迷い”と“信頼”のすれ違い

アニメ『ラザロ』第3話「LONG WAY FROM HOME」感想のアイキャッチ画像。黄昏の近未来都市を背景に、信頼と迷いをテーマにした中央配置のタイトルテキスト。 あらすじ・各話まとめ
前回のおさらい(第2話)
チーム「ラザロ」の5人がついに全員集結し、スキナーの行方を追うミッションが本格始動。
エレイナが入手した核シェルター情報をもとに調査を進めるが、正体不明の襲撃者が出現し、初のチーム戦闘に突入した。
第2話「LIFE IN THE FAST LANE」感想はこちら

アニメ『ラザロ』第3話「LONG WAY FROM HOME」では、物語が加速する中で、チーム「ラザロ」の絆と疑念が交錯する心理戦が展開されました。

これまでの派手なアクション主体の回とは異なり、今回はキャラクター同士の「視線」や「沈黙」が印象に残る、“静”のエピソード。
それがむしろスリリングで、物語の奥行きを一気に広げてくれました。

この記事では、らけるま視点でこの第3話の見どころや深掘りポイントを語っていきます!

この記事を読むとわかること

  • アニメ『ラザロ』第3話のあらすじと心理的な見どころ
  • ラザロチームの信頼と迷いの描写を深掘り
  • スキナーの思想や敵勢力の存在に関する考察
  • らけるま視点で味わう“静の回”の魅力

崩れる信頼と忍び寄る影──ラザロチームの葛藤

スキナーの過去に迫るため、チームは情報追跡と潜入任務に移行。
しかし今回の主役は「戦い」ではなく、各キャラクターが見せる“内面の揺らぎ”でした。

エレイナがアクセスしたある機密情報から、スキナーと意外な繋がりを持つ人物の存在が発覚。
その人物との接触により、ラザロチームの中に小さな“ヒビ”が生じていきます。

特にアクセルとダグの間に走る緊張感──「信じる」「疑う」の狭間で揺れる彼らのやりとりは、言葉少なながらも非常に強い余韻を残しました。


📘 第3話「LONG WAY FROM HOME」基本情報

  • 話数:第3話
  • タイトル:LONG WAY FROM HOME
  • 放送日:2025年4月20日(日)
  • 放送局:テレビ東京系列
  • 配信:U-NEXT/DMM TV/アニメ放題(24:15〜最速配信)
  • 監督・構成:渡辺信一郎
  • 制作:MAPPA × SOLA ENTERTAINMENT

らけるまの視点①:静かな“目線”と“間”が語る緊張

今回、私が最も引き込まれたのは「目線」と「無言」の使い方です。

誰もが何かを隠しているように感じる沈黙。
視線を逸らす。目を伏せる。黙って立ち去る──そういった仕草に、むしろ言葉以上の“感情”が詰まっていて、観ているこちらまで息を詰めてしまうようでした。

とくにMAPPAの繊細な作画が光っていて、微妙な表情の変化や影の演出がすごく効果的。Kamasi Washingtonの音楽も、不穏さを静かに増幅していて鳥肌ものでした。


らけるまの視点②:スキナーの“狙い”と、ラザロの不安定さ

新たに登場した人物の情報が、スキナーの計画の“奥深さ”を少しずつ見せ始めた回でもありました。

ただ人類を滅ぼそうとしているわけではなく、“選別”や“思想”が背後にあるのでは?と思わせる描写があり、いよいよスキナーの存在が「ただの悪役」では済まない重みを持ち始めました。

一方で、ラザロの面々も万全とは言えない。
アクセルの衝動性、ダグの責任感、エレイナの孤独感──それぞれがズレた方向を向きかけていて、チーム崩壊の一歩手前にも見えます。

この不安定なバランスが物語にとても良い“緊張”をもたらしていて、次回がどう動くのか見逃せません。


🧩 第3話で登場した“過去を知る人物たち”にも注目

第3話では、ラザロのメンバーたちが抱える「過去」と「つながり」が次第に表に出始めます。そこに関わる3人の人物は、彼らの内面を映す鏡のような存在として描かれていました。

◆ ジル(CV:中村悠一)

アクセルのかつての“仲間”であり、トランスジェンダー女性としてホームレスコミュニティのリーダーを務めています。刑務所時代を知る存在として、アクセルの心にある“かつての自分”を思い出させる存在に。

◆ クロード・クライン(CV:仲野裕)

ダグの大学時代の恩師。スキナーとの確執から研究倫理を踏み外し、すべてを失った彼は、いまやホームレスに。“落ちた知性”という描かれ方が、ダグ自身の「選ばれた者」としての重圧と重なります。

◆ ビリンダ(CV:沢田敏子)

スキナーの祖母。焼き菓子バクラバを作る優しい祖母として描かれる一方、スキナーの“人間性”に直接触れていた唯一の存在でもあります。「愛された記憶」があるのに、なぜ彼はあの道を選んだのか──その背景を考える手がかりになりそうです。

気になったポイント:情報量が多く、やや整理不足も

第3話は非常に濃い内容だった反面、「誰が誰に何を仕掛けているのか」がやや分かりづらく感じた部分もありました。

伏線の回収は今後に期待ですが、今話だけで理解しきるには少し複雑な展開だったかもしれません。

ただ、これも『ラザロ』らしい“多層的構造”だと思えば、考察の楽しみが増しますね。


まとめ:ラザロチームの“迷い”が深まった静かな神回

『ラザロ』第3話「LONG WAY FROM HOME」は、ド派手なアクションは控えめながらも、心理描写と伏線で深く刺してくる1話でした。

らけるま的には、こういう“人間くさい揺れ”のある回が大好きです。
静かで、苦くて、でもちゃんと熱い──そんな回でした。

次回、スキナーの側の動きや、ラザロの再結束がどう描かれるのか期待大。
いよいよ群像劇の本領発揮という感じで、ますます目が離せません!

★評価:4.4/5.0


✅ 次回に向けての注目ポイント

  • チーム内の信頼と不信がどう作用するか
  • スキナーの思想に迫る新情報の有無
  • アクションパートと心理戦のバランス変化
この記事のまとめ

  • 第3話はラザロチームの信頼関係に揺らぎが生じた心理回でした
  • 新たな情報からスキナーの思想がより複雑に見えてきました
  • アクションではなく静かな対話と葛藤が中心に描かれました
  • らけるま視点で、無言の演出や目線の描写に注目しました
  • 今後の展開に向けて重要な“伏線整理回”としても見逃せません

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