ポケモン映画はこれまで20本以上が公開され、感動・アクション・友情といったテーマで多くのファンを魅了してきました。この記事では、SNS・配信サイトのレビュー・興行収入などをもとに、人気の高い歴代ポケモン映画をランキング形式でご紹介します。
🔍 この記事を読むとわかること
- 歴代ポケモン映画の人気ランキングTOP25が一目でわかります
- 各作品のあらすじ・登場ポケモン・主題歌・感動ポイントなど、詳細情報が手に入ります
- レビュー・興行成績・再評価などの複数指標から選出されたランキングです
- 幻・伝説ポケモンの登場傾向や、ファンから特に支持されている共通点も明らかになります
- 再視聴や初見におすすめの作品を知るヒントとしても活用できます
- ポケモン映画 人気ランキングの評価基準
- 歴代ポケモン映画 人気ランキングTOP25
- 第1位:ミュウツーの逆襲(1998年)
- 第2位:みんなの物語(2018年)
- 第3位:キミにきめた!(2017年)
- 第4位:ルギア爆誕(1999年)
- 第5位:水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002年)
- 第6位:ディアルガVSパルキアVSダークライ(2007年)
- 第7位:結晶塔の帝王 エンテイ(2000年)
- 第8位:アルセウス 超克の時空へ(2009年)
- 第9位:ギラティナと氷空の花束 シェイミ(2008年)
- 第10位:神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(2013年)
- 第11位:セレビィ 時を超えた遭遇(2001年)
- 第12位:ボルケニオンと機巧のマギアナ(2016年)
- 第13位:ビクティニと黒き英雄ゼクロム/白き英雄レシラム(2011年)
- 第14位:裂空の訪問者 デオキシス(2004年)
- 第15位:フーパ 光輪の超魔神(2015年)
- 第16位:幻影の覇者 ゾロアーク(2010年)
- 第17位:キュレムVS聖剣士 ケルディオ(2012年)
- 第18位:ピカチュウのなつやすみ(1998年・短編)
- 第19位:ルカリオと謎のミュウ(2005年)
- 第20位:名探偵ピカチュウ(2019年・実写)
- 第21位:ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(2006年)
- 第22位:ピカチュウたんけんたい(1999年・短編)
- 第23位:ディアンシーと破壊の繭(2014年)
- 第24位:劇場版ポケットモンスター ココ(2020年)
- 第25位:七夜の願い星 ジラーチ(2003年)
- 🌸らけるまの感想
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ポケモン映画 人気ランキングの評価基準
ポケモン映画の人気を客観的に測るには、単なる興行収入だけでなく、視聴者のリアルな反応や再評価も重要です。
本ランキングでは、複数の視点からバランスよく評価を行いました。
ファンの熱量や話題性も加味しているため、数字だけでは測れない魅力も反映されています。
まず重視したのはSNSや映画レビューサイトでの感想です。
X(旧Twitter)やFilmarks、Yahoo!映画などでの評価やコメントを分析し、どれだけ多くの人に感動を与えたかをチェックしました。
特に感動系やシリーズの原点に立ち返る作品は、ここで高評価を得やすい傾向にあります。
次に考慮したのが興行収入と観客動員数です。
劇場公開時にどれほどの人気を集めたかは、やはり重要な指標です。
2000年代前半の作品は興行的にも非常に成功しており、当時のポケモンブームの勢いを物語っています。
最後に見たのは、配信サイトでの再視聴率や人気度です。
NetflixやAmazon Primeなどで繰り返し見られている作品は、時間が経っても愛され続けている名作だと言えるでしょう。
これにより、当時の評価だけでなく、現在のファン層からの支持状況も加味できます。
歴代ポケモン映画 人気ランキングTOP25
これまで公開されたポケモン映画は、すでに20本以上にのぼります。
それぞれに異なるテーマや感動が詰まっており、一概に「どれが一番」とは言い難いのが実情です。
しかし今回は、視聴者レビュー・興行成績・再評価の観点から、総合的に人気度を分析し、ランキング形式でご紹介します。
特に上位にランクインした作品には、伝説・幻のポケモンの登場や、サトシとピカチュウの感動的なエピソードが共通しています。
また、近年は作画やストーリー構成の進化もあり、新しい作品にも高評価が集まっています。
※作品紹介では、公開年・登場ポケモン・あらすじ・主題歌情報なども盛り込みます。
それでは、第1位から順にTOP25のポケモン映画を見ていきましょう!
あなたの思い出の作品や、まだ見ていない名作がきっと見つかるはずです。
第1位:ミュウツーの逆襲(1998年)
記念すべきポケモン映画第1作目『ミュウツーの逆襲』は、25年を超えた今でも圧倒的な人気を誇っています。
シリーズの原点にして頂点とも言える本作は、単なるアニメ映画を超えた深いテーマ性が評価されています。
遺伝子操作で生み出されたミュウツーの苦悩と、サトシたちの正義との対立が描かれる、重厚なストーリーが特徴です。
興行収入は72億円を突破し、当時のアニメ映画としては異例の大ヒットを記録。
アメリカを含む海外でも劇場公開されるなど、世界的な成功を収めました。
また、サトシがポケモンたちの争いを止めるために命をかける場面は、今も多くの人の記憶に残る名シーンです。
幻のポケモン「ミュウ」と、「ミュウツー」の存在は、当時のポケモンファンにとって衝撃でした。
「自分とは何か」「生まれてきた意味は何か」といった哲学的メッセージも込められており、大人になってから見返しても新たな気づきがあります。
主題歌「風といっしょに」(小林幸子)は、作品の余韻をさらに深めてくれる名曲です。
そして2019年にはCGリメイク版『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』も公開され、新旧ファンが再びこの名作と向き合う機会が生まれました。
まさに「ポケモン映画の伝説」と言える存在であり、第1位にふさわしい作品です。
第2位:みんなの物語(2018年)
2018年に公開された『みんなの物語』は、新たな時代のポケモン映画として高い評価を受けた作品です。
従来のサトシ中心の構成に加え、複数の登場人物の群像劇として描かれた点が大きな特徴です。
これにより、物語に多層的な深みが加わり、幅広い年齢層の共感を呼びました。
物語の舞台は、「フウラシティ」で行われる風祭り。
ここでサトシはさまざまな背景を持つ人々と出会い、それぞれの悩みや成長を見守りながら、幻のポケモン「ゼラオラ」との絆を深めていきます。
「誰かを助ける強さ」と「自分自身を信じる勇気」が全体のテーマとなっており、涙を誘うシーンも多数あります。
観客動員数は約200万人、興行収入は30億円を超えるヒットとなりました。
とくに「リサ」「カガチ」「トリト」などのキャラクターに感情移入したという声がSNSで多く見られます。
それぞれの人生にそっと寄り添うような演出が、ポケモンファン以外にも高く評価されました。
主題歌「ブレス」(歌:ポルノグラフィティ)は、映画のラストを感動的に彩る名曲として今でも根強い人気があります。
「群像劇+感動+絆」の完成度が極めて高く、第2位に選ばれるのも納得の一本です。
第3位:キミにきめた!(2017年)
『キミにきめた!』は、アニメ版ポケモン20周年記念作品として制作され、原点回帰のストーリーがファンの心を強く打ちました。
TVアニメ第1話を基にした内容でありながら、完全オリジナルの展開を加えたリブート的作品となっています。
サトシとピカチュウの「最初の冒険」を描き直す形で、新旧のファン層から高く評価されました。
本作では、サトシが「伝説のポケモン・ホウオウ」と出会うという夢を追いながら旅を続ける様子が描かれます。
旅の途中で新たな仲間・ポケモン・試練と出会い、ポケモントレーナーとしての成長が丁寧に描かれているのが印象的です。
そして最大の見どころは、あの「ピカチュウが人間の言葉を発する衝撃シーン」。
このシーンはSNS上でも賛否両論を巻き起こしましたが、物語のラストに強烈な印象を残したことは間違いありません。
「子どもの頃にポケモンに夢中だった自分」を思い出させてくれる作品として、大人のファンにも響いた映画です。
視覚的にも美しく、背景や演出はシリーズ随一との声も多く見られます。
主題歌「オラシオンのテーマ 〜共に歩こう〜」(歌:林明日香)は、静かに心に染みわたる名バラードです。
「サトシとピカチュウの始まり」を改めて描いた意欲作として、第3位にふさわしい一本と言えるでしょう。
第4位:ルギア爆誕(1999年)
『ルギア爆誕』は、シリーズ第2作目として1999年に公開され、興行収入は62億円を超える大ヒットを記録しました。
その壮大なスケールと迫力のある展開で、今なお「最高の冒険映画」として高く評価されています。
初代ポケモン映画の興奮を受け継ぎつつ、世界の危機をテーマにした壮大な物語が展開されます。
伝説の鳥ポケモン「ファイヤー」「サンダー」「フリーザー」が引き起こす異変により、世界は崩壊の危機に直面。
その均衡を保つ存在として、「海の神 ルギア」が登場します。
自然と人間の関係、そして調和の大切さを強く訴えかける内容となっており、環境メッセージ性の強い作品です。
また本作は、「セレビィ」などが登場しないにも関わらず、ストーリーと演出だけで観客を圧倒する力を持っています。
映画オリジナルキャラ「ジラルダン」の狂気や、サトシの覚悟ある行動も大きな見どころ。
そのため、アクションと感動のバランスが極めて良く、多くのファンの「記憶に残る1本」となっています。
主題歌は「toi et moi」(安室奈美恵)で、当時のポケモン映画としては珍しいポップス寄りの楽曲が起用されました。
「冒険」「自然との調和」「伝説ポケモンの神々しさ」が見事に融合した名作として、第4位にランクイン。
第5位:水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002年)
『水の都の護神 ラティアスとラティオス』は、シリーズの中でも映像美と叙情性が際立つ一作として、熱烈な支持を集めています。
舞台はイタリアのヴェネツィアをモデルにした「アルトマーレ」。
水と運河の美しい街並みと、静かで幻想的な音楽が調和し、まるで絵本のような世界観を創り出しています。
本作のメインとなるのは、幻のポケモン「ラティアス」と「ラティオス」。
兄妹のように寄り添い合う2体の存在と、その深い絆がストーリーの核をなしています。
サトシとラティアスとの心の交流も描かれ、感情的なラストシーンには多くの観客が涙しました。
また、登場するヴィラン「ザンナー」と「リオン」は、シリーズの中でも特に美麗でスタイリッシュな敵キャラとして話題に。
盗賊でありながらどこか悲しさを帯びた存在で、作品に陰影を与えています。
さらに、劇中には「ラティアスが人間に姿を変えて登場する」という展開があり、ファンの間では今も考察が盛り上がる要素となっています。
主題歌「Secret Garden」(岩崎宏美)は、優雅で感傷的な旋律が作品と見事にマッチ。
静謐な空気感と、心に響くドラマが融合した名作として、第5位にふさわしい評価を受けています。
第6位:ディアルガVSパルキアVSダークライ(2007年)
2007年公開の『ディアルガVSパルキアVSダークライ』は、シンオウ三部作の第1作目として、多くのポケモンファンに鮮烈な印象を残しました。
時間・空間・夢の境界が交錯する幻想的な世界観が特徴で、アクションと感動がバランスよく融合しています。
中でも、ダークライの“本当の姿”が明かされる展開は、感動を呼びました。
物語の舞台は「アラモスタウン」。
空間を司る「パルキア」と時間を操る「ディアルガ」の戦いによって、街は次元の歪みに飲み込まれていきます。
そんな中、影のようなポケモン「ダークライ」が現れ、街を守るために孤独な戦いを始めます。
当初は“悪者”だと思われていたダークライが、実は皆を守るために行動していたという展開は、多くの観客の心を打ちました。
「誤解と理解」をテーマにしたストーリー展開が、シリーズの中でも特に秀逸です。
終盤でのサトシたちとダークライの連携には、心が震える場面が多数ありました。
興行収入は50億円を超え、その年のポケモン映画として非常に好調な成績を記録。
また、作画やCGエフェクトの進化もあり、映像的なクオリティが高い作品としても注目されました。
主題歌「ORACION ~祈り~」は、静かに涙を誘うバラードとしてファンに深く浸透しています。
単なるバトル映画ではなく、孤独・信頼・赦しといったテーマを丁寧に描いた名作として、第6位にふさわしい作品です。
第7位:結晶塔の帝王 エンテイ(2000年)
『結晶塔の帝王 エンテイ』は、人間の願いと心の弱さをテーマに描いた、シリーズ屈指のファンタジックな作品です。
公開は2000年。前作『ルギア爆誕』のスケール感とはまた違い、心理描写と幻想世界の描き方が高く評価されました。
幼い少女モーリィと、父の記憶から生まれた“偽りの父親”エンテイとの物語が中心に据えられています。
舞台は「グリーンフィールド」と呼ばれる緑豊かな街。
突如結晶に包まれ、静かに“夢の世界”へと変貌していきます。
その異変の原因は、アンノーンの力によって具現化された少女モーリィの孤独な願いでした。
エンテイは彼女の「パパ」であり「守り神」としてサトシたちの前に立ちはだかります。
しかし、戦いを通じて彼自身も変わっていき、最後には「本当の父ではない」と自覚しつつ、モーリィに自立を促すという展開に。
「愛とは何か」「現実と幻想の境界とは」といった深いテーマが、大人の観客にも強く響く構成になっています。
映画オリジナルの雰囲気も濃く、幻想的で不穏なビジュアル演出や、アンノーンの文字を使ったアートワークなど、アニメ映画としての完成度も高いです。
主題歌「虹がうまれた日」(森公美子)は、本作の優しさと切なさを包み込むような一曲となっています。
エンテイの無言の優しさと、少女の成長を描いた珠玉の作品として、第7位にランクインしています。
第8位:アルセウス 超克の時空へ(2009年)
『アルセウス 超克の時空へ』は、シンオウ三部作の最終章として制作された作品で、シリーズ屈指の壮大なスケールを誇ります。
神話的な世界観を下敷きに、「神と人間の和解」という重厚なテーマが描かれ、ポケモン映画の集大成とも言える内容です。
ポケモン世界の“創造主”アルセウスの怒りと赦しが物語の核心にあります。
本作は『ディアルガVSパルキアVSダークライ』『ギラティナと氷空の花束シェイミ』に続く三部作の完結編。
舞台は過去の世界。サトシたちは、ディアルガの力で時を越え、人間に裏切られたアルセウスの記憶を目の当たりにします。
過去を修復しなければ、現代に滅びが訪れるという緊張感あふれる展開に、多くの観客が引き込まれました。
ディアルガ・パルキア・ギラティナの三神が再び激突し、神話級のバトルが繰り広げられるシーンは、迫力と神秘性を兼ね備えた名場面です。
アルセウスという存在を通じて、「信じる心」や「許す強さ」が強調されているのも印象的です。
また、サトシの“人間としての行動”が、神であるアルセウスに影響を与えるという構図も深く考えさせられます。
興行収入は約48億円と、三部作の中でも安定した成績を残しました。
主題歌「心のアンテナ」(中川翔子)は、作品の希望と再生のテーマに優しく寄り添っています。
「神話・歴史・赦し」の3要素を高いレベルで融合させた本作は、第8位にふさわしい風格ある一作です。
第9位:ギラティナと氷空の花束 シェイミ(2008年)
『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』は、“裏の世界”をテーマにした異色作でありながら、高い評価を受けた一本です。
前作『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の続編として位置づけられ、シンオウ三部作の第2作目となっています。
今回の物語は、「反転世界(裏世界)」という不思議な空間が舞台の中心です。
裏世界の主「ギラティナ」は、時空を乱したディアルガに怒りを抱き、物語はその因果から始まります。
一方で登場する幻のポケモン「シェイミ」は、ひかえめでお花が大好きな性格ながら、言葉づかいがやや尊大というギャップが魅力。
そんなシェイミとサトシたちの心のふれあいが、作品に温かみを加えています。
反転世界でのアクションは圧巻で、空間がねじれる独特の演出により、他のポケモン映画にはない緊張感があります。
また、物語の後半でシェイミが「スカイフォルム」へと変化する場面は、希望の象徴のように美しく描かれています。
世界観の広がりと小さな命の尊さという二面性が見事に描かれている点が、作品の大きな魅力です。
主題歌「ONE」(Crystal Kay)は、壮大でポジティブなメッセージが作品全体と調和しており、余韻を美しく包み込みます。
裏世界の危機と、シェイミの小さな勇気が交差する本作は、第9位にふさわしい存在感を放つ傑作です。
第10位:神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(2013年)
『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』は、伝説のポケモン“ミュウツー”が再び登場するということで、公開当時から大きな話題を呼びました。
初代映画『ミュウツーの逆襲』とは異なる個体が登場し、新たな設定とビジュアルで描かれたことも注目を集めました。
「生まれながらの存在価値とは何か?」という哲学的テーマが、再び問い直される作品です。
舞台は大都市「ニュートークシティ」。
そこに突如現れたのは、太古のポケモンを改造した「ゲノセクト」の群れ。
中でも「赤いゲノセクト」は強い警戒心と攻撃性を持ち、都市のエネルギー施設を占拠してしまいます。
そして現れるもう一体の伝説、“覚醒した”ミュウツー。
本作でのミュウツーは女性的なフォルムと声を持ち、「共存」と「赦し」をキーワードにゲノセクトたちと向き合います。
戦いだけでなく、感情や心のつながりに重きを置いたストーリー展開が印象的です。
バトルシーンでは、神速のスピードを活かした演出が映像的な見どころとなっており、スリリングなアクションが展開されます。
特にミュウツーがメガシンカ(XまたはY)へと進化するシーンは、新世代らしさと原点回帰の融合として、多くのファンを熱くしました。
主題歌「笑顔」(いきものがかり)は、やさしさと強さを同時に感じさせるバラードで、ラストに温かみを与えています。
“伝説×伝説”の対決に留まらず、「孤独」「理解」「和解」というテーマを丁寧に描いた本作は、第10位にふさわしい一本です。
第11位:セレビィ 時を超えた遭遇(2001年)
『セレビィ 時を超えた遭遇』は、「時を超える絆」をテーマにした感動作で、2001年に公開されました。
幻のポケモン「セレビィ」が登場し、ポケモンと人間の関係性を深く描いた作品として、多くのファンの心に残っています。
時を越えてつながる友情と、自然との共生を伝えるメッセージ性の高い物語です。
物語の舞台は「アガリの森」。
サトシたちは、40年前の過去にタイムスリップし、若き日のトレーナー・ユキナリと出会います。
彼とともに、セレビィを狙うロケット団の「仮面のビシャス」に立ち向かう中で、仲間を信じることの大切さが丁寧に描かれています。
特に印象的なのは、セレビィが力尽きて命を落としかけるシーン。
サトシや仲間たちの想いに呼応し、多くのセレビィが現れる感動的なラストには、涙したファンも多かったことでしょう。
ポケモン映画としては珍しく、「死」「別れ」「再生」といった重いテーマにも踏み込んでいます。
主題歌「明日天気にしておくれ」(井上陽水)は、ノスタルジックで穏やかな余韻を残してくれる名曲です。
過去と未来、そして現在をつなぐ優しい物語として、本作は根強い人気を誇り、第11位にランクインしました。
第12位:ボルケニオンと機巧のマギアナ(2016年)
『ボルケニオンと機巧のマギアナ』は、人工生命体と機械文明のテーマを取り入れたSF色の強いポケモン映画です。
2016年公開の本作は、XYシリーズの劇場版第3作目であり、感情を持つ“機械”との交流が感動的に描かれています。
幻のポケモン「ボルケニオン」と、人造ポケモン「マギアナ」の関係性が物語の軸です。
高い科学技術を持つ「アゾット王国」が舞台となり、支配者ジャービスの野望がストーリーを動かします。
彼はマギアナに内蔵された「ソウルハート」を利用して世界征服を目論んでおり、それを止めるために立ち上がるのがボルケニオンです。
彼は人間を極端に嫌っており、サトシと“鉄の鎖”で繋がれてしまうというユニークな展開も見どころの一つです。
無骨で無口なボルケニオンが、マギアナの“心”を守るために奮闘する姿は、不器用な愛情と信頼を強く感じさせます。
また、マギアナが発する「ありがとう」のひとことは、多くの観客に深い感動を与えたシーンとして語り継がれています。
人工知能と倫理、感情と存在価値といった現代的なテーマも含んでおり、大人でも考えさせられる構成です。
主題歌「ポストに声を投げ入れて」(YUKI)は、未来への希望を感じさせる優しいメッセージソングです。
機械と心、信頼と理解が交差する感動作として、第12位にふさわしい完成度を誇ります。
第13位:ビクティニと黒き英雄ゼクロム/白き英雄レシラム(2011年)
2011年に公開された『ビクティニと黒き英雄ゼクロム/白き英雄レシラム』は、シリーズ初の“2バージョン同時公開”という試みが話題を呼びました。
内容は大枠で共通しつつも、ゼクロム版とレシラム版で視点や登場ポケモンが異なっており、観客に「2度楽しめる」体験を提供しました。
幻のポケモン「ビクティニ」と、伝説のポケモンたちの選択と対話が描かれた作品です。
物語の舞台は「イーシャン城」。
かつて滅びた王国の末裔であるダモスの子孫・ドレッド博士が、ビクティニの無限エネルギーを利用して王国を復活させようとします。
その野望を阻止するために、サトシたちはビクティニと共に力を合わせて立ち向かいます。
ゼクロム版では「理想」、レシラム版では「真実」をテーマに据え、それぞれ異なる伝説ポケモンがサトシのパートナーとして登場。
同じ出来事に異なる解釈があるという構造は、ポケモン映画としては非常に意欲的でした。
「選ぶことの意味」「共に歩むとは何か」という哲学的要素も含まれており、深く考えさせられる内容です。
そして、どちらのバージョンでも重要な役割を果たすのが、「勝利ポケモン」ことビクティニ。
健気で明るい性格ながら、自らを犠牲にしてでも仲間を守ろうとする姿は、観客の涙を誘いました。
主題歌「宙 -そら-」(Every Little Thing)は、どちらのバージョンにもマッチする希望を感じさせる名曲です。
ストーリー、演出、音楽すべてにおいて新たな挑戦が感じられた本作は、第13位にふさわしい記憶に残る作品です。
第14位:裂空の訪問者 デオキシス(2004年)
『裂空の訪問者 デオキシス』は、“宇宙から来たポケモン”デオキシスの謎と接触を描いた、SF色の強いポケモン映画です。
2004年に公開された本作は、「ポケモンとの対話」をテーマにし、戦いではなく理解を目指す内容が多くのファンの心に響きました。
都市機能を舞台に、未知の存在と人類の関係性を描いた知的でスタイリッシュな作品です。
舞台は近未来都市「ラルスシティ」。
突如出現したデオキシスは、街全体の機能を停止させ、人間社会を混乱に陥れます。
その理由は「仲間を探すため」。人間への敵意ではなく、誤解と不安が原因だったことが後に明かされます。
この物語の大きな見どころは、人間の少年トオイの成長です。
彼はかつての事故のトラウマからポケモンに触れられずにいましたが、サトシやポケモンとの交流を通じて、再び心を開いていく様子が丁寧に描かれます。
「恐れを乗り越える勇気」「対話による理解」というテーマが、作品に深みを与えています。
デオキシスの対になる存在として「レックウザ」が登場し、空と宇宙の壮絶なバトルも展開。
戦いと共感、両方の側面を持つ展開は、感動と興奮のバランスに優れています。
主題歌「L・O・V・E・L・Y ~夢見るLOVELY BOY~」(林明日香)は、作品のメッセージを優しく包み込む楽曲です。
SFと感情表現が見事に融合した異色作として、『裂空の訪問者 デオキシス』は第14位にランクインしました。
第15位:フーパ 光輪の超魔神(2015年)
『フーパ 光輪の超魔神』は、多数の伝説ポケモンが一堂に会するド派手なバトルで話題を呼んだ、シリーズ随一のスケールを誇る作品です。
2015年に公開されたこの映画は、“力の暴走”と“心の成長”をテーマにし、子どもから大人まで楽しめるアクション超大作となっています。
本作で主役を務めるのは、いたずら好きな幻のポケモン「フーパ」。
かつてその強大な力が暴走し封印されたフーパが、再びサトシたちの前に現れます。
しかし、封印の影響で生まれた「フーパ 解き放たれし姿」が暴走し、街を破壊し始めるというスリリングな展開へと発展します。
その危機に立ち向かうべく、ゼルネアス、レシラム、ルギアなど歴代の伝説ポケモンたちが次々と登場。
映画史上最多クラスの伝説ポケモンの共演は、まさにお祭り級の迫力。
ファンからは「とにかく豪華」「一瞬一瞬が熱い」といった声が多数寄せられ、視覚的な満足度の高い作品として定評があります。
その一方で、フーパ自身が「友達ってなに?」と問いながら成長していくドラマも感動を呼びました。
物語終盤、封印と対話を通して真の自分と向き合うフーパの姿には、家族や友情のテーマも重なり、心温まるラストへとつながります。
主題歌「Tweedia」(安田レイ)は、希望と癒しを届けるバラードで、激しい展開の中に優しさを添えています。
エンタメ性とメッセージ性を両立させた一作として、第15位にふさわしいポケモン映画です。
第16位:幻影の覇者 ゾロアーク(2010年)
『幻影の覇者 ゾロアーク』は、イリュージョン(幻影)を操るポケモン・ゾロアークの活躍を中心に描いた作品で、2010年に公開されました。
シリーズ初登場となるゾロアとゾロアークのコンビが、“親子の絆”と“真実を見抜く力”をテーマに物語を展開していきます。
「見た目に騙されず本質を見ることの大切さ」が、全体を通して強調されています。
舞台は近代都市「クラウンシティ」。
その街で、ゾロアークが伝説のポケモン「ライコウ」「エンテイ」「スイクン」を暴れさせているという事件が発生。
しかし実際には、それらはゾロアークが見せていた幻影であり、事件の背後には野望を抱くグリン博士の陰謀がありました。
主人公サトシたちは、迷子になったゾロアと出会い、母親ゾロアークを探す旅に同行することになります。
ゾロアのけなげな姿と親子の絆に心を打たれたという声も多く、感動的なエピソードとして印象に残る作品です。
「親が子を守る」だけでなく、「子が親のために強くなる」構図が描かれ、泣けると話題に。
また、映画後半では幻のポケモン「セレビィ」も登場し、時を超える力によって物語に希望と再生の要素が加わります。
ゾロアークの真意を知ることが物語の鍵であり、アクションと感情の両面で見応えのある構成です。
主題歌「アイスクリーム シンドローム」(スキマスイッチ)は、爽やかさと切なさを併せ持つ名曲として高い人気を誇ります。
幻影という“嘘”を通じて“真実の愛”を描いた本作は、第16位としてふさわしい感動作です。
第17位:キュレムVS聖剣士 ケルディオ(2012年)
『キュレムVS聖剣士 ケルディオ』は、若きポケモンの成長と勇気を描いた2012年公開の作品です。
幻のポケモン「ケルディオ」が、“聖剣士”として試練に挑みながら、本当の強さと仲間への思いやりを学んでいく物語です。
シリーズの中でも特に「友情と自立」に焦点を当てた、少年漫画のような王道展開が魅力です。
ケルディオは、コバルオン・テラキオン・ビリジオンという3体の聖剣士に育てられた若き戦士。
しかし、未熟なまま伝説のポケモン「キュレム」に戦いを挑み、大きな代償を払うことになります。
この挫折から逃げていたケルディオが、サトシやピカチュウと出会い、再び立ち上がるという展開が感動を呼びます。
キュレムは「冷酷な力」の象徴として描かれ、バトルシーンは圧倒的な緊張感と映像美を誇ります。
一方で、ケルディオの中に芽生える「自分は何のために戦うのか?」という問いかけが、作品全体に深みを与えています。
ただの戦闘ではなく、“心の葛藤と成長”を重視した演出が、見る者の心に残る理由です。
また、聖剣士たちの静かな強さと、ケルディオを信じて待つ姿勢も、大人のファンにとって深いメッセージとして響く要素となっています。
主題歌「Memories」(Rola)は、優しく背中を押してくれるような楽曲で、物語の成長テーマと見事にマッチしています。
若さゆえの葛藤と、それを超える勇気が描かれた本作は、第17位にふさわしい一本です。
第18位:ピカチュウのなつやすみ(1998年・短編)
『ピカチュウのなつやすみ』は、1998年の『ミュウツーの逆襲』と同時上映された短編映画です。
サトシやトレーナーの存在を一切描かず、ピカチュウと仲間たちだけのひと夏の冒険がほのぼのとしたタッチで描かれます。
バトルやシリアスなストーリーはなく、日常の中の小さなドラマが魅力の作品です。
舞台はポケモンたち専用の保養地「ポケモンリゾート」。
ピカチュウ、トゲピー、カスミのニョロゾ、タケシのイシツブテなどおなじみのポケモンたちが、自由気ままな“なつやすみ”を満喫します。
そこで出会うのが、ちょっと乱暴でワイルドな「ゼニガメ団」たち。
当初は衝突もありますが、ささいな誤解を乗り越え、協力し合うようになっていく過程が丁寧に描かれています。
友情の芽生えや、仲直りすることの大切さなど、子どもたちにやさしく伝える内容となっています。
感情表現が言葉ではなく“仕草”や“表情”で描かれるのも特徴的で、表現力の高さが光る作品です。
映像面でも、色彩豊かで柔らかなタッチが夏の雰囲気を見事に演出。
エンディングテーマ「なつやすみファンクラブ」も、作品の世界観にぴったりの軽やかな一曲です。
バトルのない癒し系短編として、今も多くのファンに愛されているこの作品は、第18位にランクインしました。
第19位:ルカリオと謎のミュウ(2005年)
『ルカリオと謎のミュウ』は、“波導”という新しい概念を取り入れ、ポケモン映画の世界観を一段と広げた2005年公開の作品です。
人気ポケモン「ルカリオ」が初登場した本作は、「信じる心」「師弟の絆」「自己犠牲」といった深いテーマが盛り込まれ、ファンの間でも“泣ける映画”として高く評価されています。
幻のポケモン「ミュウ」との出会いも、ストーリーに不思議な温かさを添えています。
物語の中心は、かつてアーロンという英雄に仕えていた「ルカリオ」。
長い封印から目覚めた彼が、自身の記憶と向き合いながら、サトシと共にミュウのいる“世界のはじまりの樹”へ旅をします。
サトシとルカリオの関係が、かつてのアーロンとルカリオの関係に重なっていく構成が秀逸です。
本作の最大の見どころは、ルカリオが“信じること”を学び、そして仲間を守るために自らを犠牲にするラスト。
「あなたを信じてよかった」というルカリオの言葉には、涙が止まらなかったという声も多く寄せられました。
“自己犠牲”を美徳として描きながらも、「想いは受け継がれる」というメッセージが力強く残ります。
主題歌「We will be one」(あいみょん/英語版はヒラリー・ダフ)は、静かな力強さと未来への希望を感じさせるバラード。
世界観・感情・アクションのバランスが非常に高く、「ポケモン映画の完成形」と呼ぶ声も少なくありません。
“誰かを信じることの強さ”を教えてくれる珠玉の感動作として、第19位に堂々ランクインしました。
第20位:名探偵ピカチュウ(2019年・実写)
『名探偵ピカチュウ』は、ポケモン映画初のハリウッド実写作品として世界的に大きな注目を集めました。
2019年に公開され、日本のみならず海外の観客からも高評価を獲得。
「実写×ポケモン」という新たな表現に挑んだ意欲作でありながら、物語性にも深みがある作品です。
物語は、かつてポケモンと絆を結んでいたものの距離を置いていた青年・ティムが主人公。
彼は失踪した父を探す過程で、言葉を話す「名探偵ピカチュウ」と出会い、共に事件の謎を追っていきます。
このピカチュウの声を担当したのが、ハリウッド俳優ライアン・レイノルズ(日本語吹替は西島秀俊)で、ユーモアとミステリーのバランスが絶妙です。
舞台となる「ライムシティ」には、多種多様なポケモンが自然に溶け込んでおり、リアリティあるCG技術に驚かされます。
バリヤード、リザードン、ゲッコウガなどの実写化されたビジュアルも話題となり、「現実にポケモンがいたらこうなる」という夢を形にしてくれました。
また、親子の絆・記憶・再会といった感情的なテーマもストーリーの中で丁寧に描かれています。
後半の展開ではサプライズ要素も多く、「ピカチュウの正体」に関わる意外な真相が明かされるラストは特に感動的。
主題歌「Carry On」(Rita Ora & Kygo)は、都市の夜景とエンディングの余韻にぴったりのエレクトロ・ポップです。
新しい表現でポケモンの魅力を再定義した『名探偵ピカチュウ』は、第20位にふさわしい異色の傑作です。
第21位:ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(2006年)
『ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』は、“親子の絆”と“自然との共生”をテーマに描いた、2006年公開の感動作です。
幻のポケモン「マナフィ」とポケモンレンジャー・ジャッキーの共闘を描いたこの作品は、アクションと涙を両立させた美しい冒険譚として人気を博しました。
サトシとマナフィの交流は、多くのファンの涙を誘った名場面の連続です。
物語の中心となるのは「蒼海の神殿」と呼ばれる海底遺跡。
その秘密を巡って、海の支配を企むファントムと、神殿を守る伝説のポケモン「カイオーガ」、そしてマナフィたちの対決が繰り広げられます。
マナフィは「ママ」と呼ぶサトシに強く懐き、深い絆を築いていく様子が、子どもと親のような温かさを持って描かれています。
また、ポケモンレンジャーという異なる立場のジャッキーが活躍することで、自然保護や使命に生きる者の葛藤も物語に深みを加えています。
海を舞台にした広大な映像美、そして命の尊さを静かに伝えるストーリー構成は、今も根強いファンを持ちます。
特に終盤、マナフィとの別れのシーンでは、「ずっと…ずっと、だいすきだよ」というセリフに号泣する観客が続出しました。
主題歌「旅のはじまり」(奥田美和子)は、優しさと切なさを同時に感じさせるバラードで、作品の余韻を一層深めています。
海と心、守るべきものの尊さを教えてくれる本作は、第21位にふさわしい感動の名作です。
第22位:ピカチュウたんけんたい(1999年・短編)
『ピカチュウたんけんたい』は、1999年の『ルギア爆誕』と同時上映された短編作品で、ピカチュウたちによる冒険がコミカルに描かれたファン人気の高い一本です。
小さなトラブルと協力、そして仲直りがテーマになっており、子どもたちにも非常にわかりやすく、親しまれる構成になっています。
言葉を使わずに展開されるストーリーの中で、表情としぐさだけで感情を伝える演出が秀逸です。
舞台は自然あふれる森の中。
ピカチュウをはじめ、トゲピー、プリン、ヒノアラシ、ワニノコなどおなじみのポケモンたちが、迷子のピチュー兄弟を助けるためにチームで大冒険に挑みます。
森を駆け抜けたり、川を渡ったり、崖を越えたりと、ハラハラしつつも心温まる展開が続きます。
道中での喧嘩やすれ違い、誤解もありますが、仲間と助け合うことで乗り越えていく姿は、子どもにとっても学びが多い内容です。
とくにピチュー兄弟のかわいらしさと、ピカチュウのリーダーシップには癒されるファンも多数。
終盤では、みんなが協力して困難を乗り越え、絆が深まる様子が描かれ、「仲間っていいな」と思わせてくれる構成です。
主題歌「たんけんたいをつくろう」(こばやしさちこ)は、元気でリズミカルな楽曲で、子どもたちにも親しみやすい内容となっています。
短編ながらも完成度が高く、ポケモンたちの魅力を最大限に引き出した作品として、第22位にランクインしました。
第23位:ディアンシーと破壊の繭(2014年)
『ディアンシーと破壊の繭』は、カロス地方を舞台にしたXYシリーズ初の劇場版作品で、2014年に公開されました。
幻のポケモン「ディアンシー」の成長と、“破壊の象徴”イベルタルとの対峙を描いた本作は、ファンタジー色とバトル要素のバランスが絶妙な冒険譚です。
「責任」「勇気」「希望」を軸に、少女のようなポケモンが成長していく姿が感動を呼びました。
物語は、自らの王国を救う使命を抱えながらも、まだダイヤモンドを生み出す力を持たないディアンシーが、真の力を探す旅から始まります。
その中で出会ったサトシたちとの交流が、ディアンシーにとって「自分の意思で行動する」きっかけとなります。
無邪気だった彼女が、仲間を守るために勇気を振り絞る姿に、多くの観客が胸を打たれました。
そして後半には、「破壊の繭」と呼ばれる伝説のポケモン・イベルタルが登場。
圧倒的なパワーで森や街を石に変えていく姿は、シリーズ屈指のスリリングな展開を演出します。
その中でも、「破壊」と「再生」、「弱さ」と「強さ」の対比が明確に描かれ、メッセージ性の高い内容になっています。
主題歌「夜明けの流星群」(SCANDAL)は、前向きで力強いメッセージが作品と見事にリンク。
キラキラとした映像美と、主人公ディアンシーの成長ストーリーが見事に融合した本作は、第23位にランクインしました。
第24位:劇場版ポケットモンスター ココ(2020年)
『劇場版ポケットモンスター ココ』は、“人間に育てられたポケモン”ではなく、“ポケモンに育てられた人間”という斬新な視点で描かれた2020年公開の感動作です。
「親子」「アイデンティティ」「絆」という普遍的なテーマが根底にあり、大人の観客からも高評価を得ました。
本作は、自然の中で育った少年ココと、幻のポケモン・ザルードとの親子の物語です。
ジャングルで育った少年ココは、自分が人間であることも知らずにザルードと暮らしてきました。
ある日サトシたちと出会うことで、自分のルーツと向き合い始めることになります。
ポケモンと人間、どちらの世界にも居場所を見いだせなかったココが、成長していく姿が丁寧に描かれています。
一方、ザルードは血のつながりはないながらも、ココを本当のわが子のように守り、導いてきた存在。
その無骨で不器用ながらも深い愛情は、観る者の心に強く訴えかけます。
親子のすれ違い、葛藤、そして理解が、感動的なラストに繋がるストーリーテリングは秀逸です。
主題歌「ふしぎなふしぎな生きもの」(トータス松本)と挿入歌「ココ」(Beverly)は、歌詞とメロディが本編の感情と見事に重なり、涙を誘います。
新しい視点と、優しさに満ちた物語で“親子映画”としても完成度が高く、第24位にふさわしい感動作です。
第25位:七夜の願い星 ジラーチ(2003年)
『七夜の願い星 ジラーチ』は、“願い”をテーマにした、静かで深い感動を与える作品として2003年に公開されました。
劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーションの第1作であり、新シリーズのスタートにふさわしい幻想的な内容となっています。
七年に一度目覚める幻のポケモン「ジラーチ」と、少年マサトの心の交流が物語の中心です。
舞台は“流れ星まつり”が行われる場所。
そこに封印されていたジラーチが目覚め、「マサトだけに聞こえる声」で語りかけてきます。
初めて“年下の少年”が物語の主軸になるという構成も新鮮で、子どもの感性や無垢さが物語にリアリティを与えています。
ジラーチの能力「願いを叶える力」を狙って現れるのが、マグマ団の元幹部・バトラー。
彼の野望により、巨大な“グラードンのような異形の存在”が生み出され、街に危機が迫ります。
“本当の願い”とは何か、自分の大切な存在を守るとはどういうことかというテーマが、ストレートに伝わってきます。
物語の終盤、ジラーチとの別れのシーンでは、「ともだち…」と呟くジラーチの声に、多くの観客が涙を流しました。
主題歌「小さきもの」(林明日香)は、優しさと切なさを兼ね備えた珠玉のバラードとして、シリーズを代表する名曲のひとつです。
派手さは控えめながらも、心にそっと残る感動作として、『七夜の願い星 ジラーチ』は堂々第25位にランクインしました。
🌸らけるまの感想

アニメ・漫画が大好きな考察女子🎀
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