チーム「ラザロ」の絆が揺らぎ始め、アクセルとダグの間に不信感が漂い出した第3話。
スキナーの過去に関わる人物たちとの接触を通じて、各メンバーの内面と“過去”が浮かび上がった。
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『ラザロ』第4話「DON’T STOP THE DANCE」は、情報と欲望が交錯するクラブを舞台に、
「信じるか疑うか」の選択を視聴者に突きつける緊迫のエピソード。
踊り続ける音と光の中で進む諜報戦。
その奥で動いていた“裏切り”と“正体”に、私はぞくっと背筋が冷えました。
- アニメ『ラザロ』第5話の展開と作戦の全貌
- 偽ワクチン発表会に込められたデルタ製薬CEOの意図
- エレイナのハッキング対決とキャラクター成長の描写
- らけるま視点で探る、“欺き”の中にある覚悟の重み
崩れる仮面と“クラブ”の中の真実
今回の舞台は、豪奢なクラブイベント。
そこに集うのは、インサイダー情報で一財産を築いた投資家・サムと、
表向きは人気DJ、実は大物ハッカー“ドクター909”ことヴィジョナリー。
ラザロチームの潜入劇が派手に展開するかと思いきや、
実際は「静かな爆発」のような展開でした。
すべての音が鳴っているのに、登場人物たちは何かを黙っている──
そんな“対比”が、不穏さを引き立てていたのが印象的でした。
📘第4話 基本情報
- 話数:第4話
- タイトル:DON’T STOP THE DANCE
- 放送日:2025年4月27日(日)
- 放送局:テレビ東京系列(23:45〜)
- 配信:U-NEXT、DMM TV、アニメ放題(24:15〜)
- 脚本:佐藤大
- 絵コンテ:山下明彦
- 演出:三宅和男
- 作画監督:青山浩行
らけるまの視点①:パーティーピープルの“素顔”にぞわり
サムとヴィジョナリー、2人のキャラが特に印象に残りました。
享楽的で軽薄に見えるサムは、実は極端に現実的で自己保身的な男。
そして、DJとして光を浴びるヴィジョナリーの裏には、社会を嘲笑するような冷徹な思想が潜んでいます。
この2人が、“人類の危機”という物語の本線とは別軸で、
自分の快楽やプライドを最優先しているのが、逆にリアルでした。
らけるまの視点②:クリスティンの冷静と、リーランドの違和感
クリスティンの任務遂行力が光った回でもありました。
常に冷静で、あらゆる判断を“状況優先”で処理する彼女の姿は、
これまで少し後ろにいた存在だったのが、ここでグッと前に出てきた印象です。
一方、リーランドの表情や立ち回りには、どこか“違和感”も。
今後、彼の過去が物語の鍵を握るのでは?と感じさせられました。
🧑🎤第4話「DON’T STOP THE DANCE」で登場したキャラクターたち
■ サム・スティーブンソン(CV:杉田智和)
ナイトクラブのオーナーで、かつてデルタ製薬の株価操作に関わった過去を持つ男。
享楽的な性格で金と快楽を愛するように見えるが、どこか冷めた目線で世界を見ている。
情報提供者としてラザロと接触するが、最後まで信用できる人物かどうかは曖昧なままだった。
■ ヴィジョナリー(CV:千葉翔也)
クラブの人気DJであり、裏の顔は伝説的ハッカー“ドクター909”。
華やかなパフォーマンスの裏で、世界の情報網を操る危険な存在。
その実力は確かで、ラザロの任務の核心にも関わっていたが、価値観が極端にズレており、スキナー寄りの思想にも見える部分があった。
この回では、「表の顔と裏の正体」というテーマを象徴するキャラクターとして二人とも印象的でした。
特にヴィジョナリーの言動からは、情報戦の本質がじわりと浮かび上がってきます。
まとめ:嘘の中でしか真実は見えないのか?
今回の舞台が“クラブ”だったことに、強い意味を感じました。
音と光に包まれながら、みんなが仮面をかぶり、真実だけが見えにくくなる──
この作品が描こうとしているのは、
「真実を知る」というより、「何を信じるか」を問うドラマなのかもしれません。
次回、ついにスキナーの手がラザロの前に現れ始める予感。
踊り続ける中で、誰が“止まる”のかが楽しみです。
★評価:4.3/5.0
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- 第4話はクラブ潜入を舞台にした情報戦が描かれた回でした
- サムとヴィジョナリーという新キャラの正体と思想が明かされました
- チーム内の空気に微妙な違和感が漂い始めた印象がありました
- らけるま視点で、“仮面の中にある本心”を象徴的に捉えました
- 次なる展開への分岐点として、空気が静かに動き出した重要な1話です